浮遊記帖 the ed_bowz book Tイメージ 1992/02 〜 1992/08
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1992

欠落

何も変わった訳じゃない 何も失った訳じゃない おまえは俺をステップにしたはず 俺もおまえをそうしたはず おまえがくれたやさしさ おまえの孤独の涙を 純粋な涙だと 俺は教えた お互い得たはず 何も失っちゃいない おまえを愛してる 心から感謝している でも もうお終いだ 何かふたり違っちまった お互い得たはず 何も失っちゃいない 夢を見続けることに疲れたのさ 別の刺激をお互いが求めたのさ

地球

カール・ルイスより速く 地球は回る 何だかんだ地球は偉大だ 人間だろうと虫けらだろうと きっと区別はできねえよ 規模がでかくて 自然は偉大 勝ち目がねえ けど それを傷つけた馬鹿共も とんでもねえ 凄え! そんなアメーバ うようよ居てさあ 俺もその中の一人 きっと俺の叫びなんざ 小さくて届かねえ 神様だってこんな多くの叫び声じゃ 答えられる訳もねえ アメーバうごめく大きな地球 俺達の叫びは小さな囁き 赤ちゃんの叫び クジラの叫び オラウータンの叫び どれ何一つ変わりはしねえ

記念硬貨

台本通り 会話と笑い 常識ピリピリ のんびり顔の討論会 だらだらテレビが流れてる 毎日だらだら 頭はどろどろ 飯喰うことさえ面倒くさい 小便なんてかったるい 退屈だらだら 体はどろどろ 彼女もどっかへ行っちゃった いつやら奴らも行っちゃった セブン・スター 記念硬貨で買ってきて ずっとスパスパ 白い部屋 財布は軽い すべて軽い 昨日と今日と また明日 正常 異常 また日常 売買 バイバイ 染まってく…

ドラマ

ドラマのように 何もうまくいかないけど 映画のように 夢を運ぶことはできないけど おまえが好きなんだ おまえが大切なんだ たこ焼き食べてる時だけど おまえの笑顔が美しかった 本気で喧嘩した時だけど おまえの心が格好良かった 金もないし 気紛れだけど いつでもおまえと過ごしていきたい ドラマのようにはいかないけれど 映画のようには格好良かねえけど おまえは俺の衝撃なんだ おまえは俺の本物なんだ おまえは俺の苛着きなんだ おまえは俺の落着きなんだ

不正

不正 不正 不正 いつでもそこらに転がっている 不正 不正 不正 アキラはいつでも泣いている 少し金ありゃ この世は平和 地道な努力じゃ いつまで納税

調査

意味が知りたくて生きてきた 何故だか知りたくて生きてきた ちょっと調査に行ってくる ちょっと探りに行ってくる 死ぬとはいったい何だろう? 生きることとは何だろう? ちょっと調べに行ってくる ハープの調べは美しい 先に調べに行ってくる 先に探りに行ってくる あらゆることがわかるかな? 死んでも夢は見ていたい 夢に包まれ笑いたい 僕は一体何者か? 命の意味は何なのか? 心の意味は何なのか? ギターのリフを聴きながら 奴らの歌を聴きながら 青く浮かぶ河原を歩き 愛する天使とはしゃぎながら 白く霞む階段を昇って行って 永遠の海に漂って 冬の星空 眺めていたい イカしたベースは僕の鼓動 激しいドラムに包まれて ピアノのソロが優しくて そんな夢を見ていたい 何も無いのかな? でも… 笑えそうだ

にやにや

mm… にやにや いつも にやにや mm… にやにや 今日も にやにや 君の怒った顔が可愛いから 赤くなって 口を尖らせ 僕を罵る 怒ったって何も解決しないのに 何も変わりはしないのに 君の笑顔が可愛いくて 作られた素敵な笑顔が可愛いくて きっと 鏡の前で練習したんだね 他人様にきれいだと思われたくて ほら しわが1mmもずれてない 君の泣き顔が可笑しくて 涙の落ちる瞬間が絶妙で可笑しくて 最高のタイミングだったよ 完璧だったよ 魅力的さ 言葉の詰まり方も格好良くて だから にやにや いつも にやにや mm… にやにや 今日も にやにや すれちがう人達の歩き方が可笑しくて 行き交う人達の表情が可笑しくて 馬鹿なコンサートに来てる 馬鹿な客が可笑しくて だから ぼくは今日もにやにや にやにやしてる俺自身が可笑しくて そんなことばかり考えてる 俺自身が可笑しくて なぜ にやついてしまうのか? なんて考えると これまたとても可笑しくて そして ついついこうなっちゃう mm… にやにや いつも にやにや mm… にやにや 今日も にやにや

退屈男

苦しむことなら得意さ 落込むことなら負けないよ 今すぐにでも隠れてやるさ 望みとやらは消してやる こんな気分に時間は要らない 後悔する自分だってわかっている しかし そこまで計算高くもない 破滅という優しい救いが誘ってくるのさ 今日 「退屈な奴だ」と誰かに言われた 悪かったな 「しっかりしてよ」とアイツも言った 「あなた 死んだ魚の目をしてるわ…」 「…死んだ魚の目をしてる…」 あっそう 悪かったな あんた その魚喰って生き延びてんだろう? 真面に生きるとそう言われるのか? 奴らより真面に生きると そう言われるのか? 俺もへらへら笑いてえよ 腹の底から 何も考えず そこらの月並で酔い潰れて 「ちゃんと働きなさい」と声がした 人間 何で働くのだろう? 怖いから? 「しっかりしなさい」って しっかりした後 何があるんだろう? 一日中 湿った布団にもぐり込んで 生活というやらを消しちまうのさ 死んだ貝のようになっちまうのさ どこかへ逃げきれる程 この身体は軽くない それならここに隠れて眠っちまうのさ ほら 外はいい天気 そろそろ眠る時間だよ 今が駄目なら 明日も駄目さ 世間の人様よりは これでも生きてるつもりなんだぜ 真面に生きてるつもりなんだぜ 苦しみ方なら聞いて欲しい 落込み方もいろいろあるよ 隠れる場所も用意しとくよ ただし望みとやらはしまっときな そんな余分なものは とっとと捨てちまいな 後々 やっかいだぜ あなたは努力という 保証に身を委ねてませんか? そんなあなたの顔付きは どこかの保険の勧誘の オバさんに似てやしませんか? 生意気なことを言ってしまいました                退屈男より

偽造世界

仄かに薄青く輝く どこまでも続く石の平原を僕は 歩いた 歩いた 歩いた 誰一人訪れたことのない永遠の野原で 静かに降り注ぐ雨に動けない僕は 打たれた 打たれた 打たれた 様々な人種 欲望とネオンの渦巻く街並で 身分を偽り 過去も未来も隠し 匿名という名前を僕は 名乗った 名乗った 名乗った 現実と架空が同居し 想像と実像が交わった そんな高揚の一瞬を 苛着き欲望だらけで僕は 求めた 求めた 求めた 彼は彼女を愛し 彼女は僕を愛するだろう 僕が何も答えなくても 彼女は自分で答えを探し出して いかにも僕から授かったことのように 僕に感謝するのだろう! 永遠の円軌道の中の小さな爆発 予定調和の暴発 なのだろうけど… しかし…! 動き続けろ! 動き続けろ! 勝手に動き続けろ! 回り続けろ! 回り続けろ! もっと速く回って見せろ! 怒りの感情 痛みの感覚  地面にナイフを突き刺して 飛ばされるな! 飛ばされるな! 飛ばされるな! 生きてる証 誤魔化しの証  増刷続く感情のバイブル 騙されるな! 騙されるな! 騙されるな!

密約

数字で割切れない 希望のエネルギーがあるように 理屈で説明できない悪やエゴもある 奴の脂ぎった額にカミソリ当ててみな 平気だよ 奴から赤い血は流れないから 腐った黒い汚物が流れ出すだけさ あらオバさん 賛成だって喜ぶの? ほらオバさん これが信じたお上だよ ほらオバさん こうやって戦争始めたんだぜ ほらオバさん こうやって法律出来るんだぜ ほらオジさん もう戦争は懲り懲りだって ほらオジさん 子供の時 話してくれたじゃない だから 彼らが泣いてたろ だから もう二度とゴメンだろ アンタの血縁じゃないから 関係ねえんだろ? 徴兵制 まぬがれるには 金バッヂが必要なんだろ? アンタは安泰だな アンタの一族は安泰だな 俺はその点 他人様だから アンタに命を取られちまう 自分の為なら考えるけど  他人の見ず知らずのアンタになんか  命取られたくねえな 人殺しをおっ始めようとする 豚共の頭の中はいつまでも どこまでも まったく 平和そのものだよ…!!

最先端

これからは軍人だぜ 国に命を授けるなんてイカすだろ! まだ話の小さい今に限るぜ! 五年? いや あと二 三年でオイラ トレンディの真只中さ! これからの軍隊は 景気もいいしね! そのときはもう 戦争屋のマスターだぜ!

ラジオ

この前 オイラ電波になって ラジオの中に入ったのさ それで真夜中 電波に乗って 彼女のテレビに入ったのさ そしたら彼女  オイラの言葉より テレビの世界を信じ込んでた オイラの世界より テレビの中に興味抱いてた この前 小説の活字になって 物語の中 遊んでいたのさ そしたらそれがブスの本 こっちをパノラマのブスが覗いてて  知らず知らず恐怖小説にしちまったよ 今度は凄え美人の本に潜り込んだけど  結局その女 本を開いてくれないで  オイラ窒息しちまったよ 次はCDの穴に身を潜めたんだけど  「このCD 音が飛びます」だって  返品されちまった… 素敵な夢を見せてあげたい 素敵な音を奏でてあげたい 向こうへ繋がる入口だから あの娘が解放される入口だから…

自分自身

闇の中 救いの声を求めてうろついて 複雑な平和 苛着く安らぎ手に入れて 意味ない笑顔に 意味ない悲しみ満たされて どうも違う  何かがいつも引っ掛かるのさ 突然 開けた自由にとまどって 足枷はめた安らぎ 恋しくなって 意味を持たせた無意味な約束繰り返し どうも違う 何かがいつも引っ掛かるのさ ほら あんな処に俺が居る ほら あんな近くに俺が居る 信じられるのは奴だけさ 俺だけさ 風の囁き 月の呟き あの娘と一緒 あの世界へ 夢を見ているだけ? もう 誰も信じない… 刺激をおくれ 脳内麻薬がいつも足りない…

僕の世界へ

複雑な平和のあまりに巨大な その常識との距離が離れた中で 自由を求めて歩きまわり 意思を表明してうろつきまわる 欲望と失意で造られた暗闇の中で 救いの声を求めてうろつきまわり 意味ない笑顔と 意味ない悲しみに満たされる 足かせをはめる安らぎに疲れ 意味あるような無意味な約束に縛られ 誰かが造った 巨大なシステムに取り込まれる 僕が殺されそうだ! 違う! 違う! 違うんだ! あの風の声 あの一瞬の真実  あの世界への切符  突然めまいのしそうな 自由が横わっていた あれだけ欲しがった自由に 戸惑い立ち尽くす だけど僕は歩こう 僕自身を見つける為に 僕自身を知る為に 僕自身を形成する為に 僕自身を純化する為に 僕が僕で有り続ける為に…!!

エコロジー

人間消えろ! 人間殺せ! そして俺は生き残るのさ 最高のいい女を連れて生き残るのさ 母なる地球 父なる宇宙 反抗期の人間共はヤクザになるのか? 理屈をこねた優しさなら… 言い訳めいた行動なら… 人間消えろ! 人間殺せ!

本当のこと

さあ俺が教えてあげよう 奴と君とでは まったく別ということを あの娘と彼が 同じ人間であるはずがないことを なのに君は恐れている なのに君は苦しんでいる 別に変わりはしないのに 君は何一つ間違っちゃいない さあ俺が教えてあげよう 奴も君もまったく同じということを あの娘と彼も 実は似た者同士であることを なのに君は恐れている なのに君は悩んでいる 今更何も変わらないのさ 君は何一つ間違ってはいない 宣伝文句に彩られた 理想の幸福求めて どこかの誰かさんが決めた 永遠の平和の中で 気付かぬ路地裏 糸引く政治 常識から外れない程度  自分らしさを演じきった自分さえ 忘れてしまった自分自身 いつでも誰かを頼ってきて  連中とくっついて  「そうだよな」と確認し合い  自分の存在理由を認識する さあ俺が教えてあげよう そういう悩みも重要だけど それより俺のロケットで 月に遊びに行かないか? 俺のロケットで 天まで昇りつめてみないか?

選択

混沌とした世界を 長い間 眺めさせられてる 「どれでもいいから  気に入ったものを選びなさい」 そこで僕は 気に入ったものへ手を伸ばす 「あっ君  それ以上は触っちゃいけないよ  それは本当は危険なものなんだよ」 そんなことを繰り返された 繰り返されてる さぁ そろそろ出ないか? おまえと二人  どっかへそろそろ探しに行かないか? 横から口出しする奴に 見つからない所まで

あの場所

ほら あの場所に俺がいる あんな場所に  俺になる前から 俺がいるから…

夢のひと

救いの声を探しまわった 闇の中から 奴らに相当振り回された ひきつりながら 喜びを伝えきれなかった ずっと 苦しみを解ってもらえなかった 彼等に あの夢の人との約束から 僕は逃げていた あの夢の人との繋がりを 僕は断とうとしていた それは一つだけ それは一つだけ 冬の雨の中を踊ってきた ありふれたところで笑っていた でも 何かが引っ掛かる いつも どこかで馴染めない あの夢の人との信頼が失われていた あの夢の人への想いが薄れていた あの娘の笑顔に魅せられて あの娘のしぐさに惑わされて すべては一つ とてもシンプルなんだ この世の出来事 すべては要らない たった一つのことだから たった一つの石ころなんだ

闇の王様

Hey! 俺は 闇の王様! Hey! 今宵 闇の王様! 移るぜ 病気! 腐るぜ 根気! Hey! 俺は 闇の大王! Hey! 今宵 餃子の王様! 情ねえ 下らねえ もう飽き飽きだ! Hey! 私は 日常の王様! Hey! 僕は 堕落の神様!

花火

骨の軋む音がする 血液秒速309m! 真上に登った太陽 照り付け変化する 小さなジム・モリソン 頭の中で叫ぶ 叫ぶ 叫ぶ ブリキの森 現れ 覆われ 潰され  遠く南の海の防波堤に奴の足音 身体が動かない 殺ラレル! いや この匂いは あの娘のステップじゃないか! 僕の身体は 世界最高の素晴らしい旋律奏でる楽器 これは僕の 僕の 僕の ほら 花火が上がったよ! そうだ これは 彼女の 彼女の 彼女の…

原石

「これが本当に  ×××の原石なんすか?」 「…奴はそう言ってた…」 「どう見ても  ただの石コロですぜ…」 「……」 「騙されたんじゃないっすか…?」 「…いや 奴はそう言ってた…」 「その奴って 誰なんすか?」 「…だから  原石だって言い張ってた奴…」 「だから その奴ってのは…」 「…奴はそう言ったんだ!!」

疎通

あれだけおまえを求めたのに 結局何も感じなかった あれだけおまえを知りたかったのに 結局何も要らなかった あれだけおまえと繋がりたかったのに 結局何も変わらなかった あれだけ自分を消そうとしたのに 結局何も捨てられなかった…

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