浮遊記帖 the ed_bowz book U戯言 1987/07 〜 1992/08
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七月の終わり

 俺は俺なりにいろいろあったのだと思う。別にふり返るつもりはないが、過ぎていく事を大切にしたい。特にこのような形をとって残したいと思ったのは、いくつかのすばらしい本に一気(度)に出会ったからである。

 この海老名の店へ来て1年と2ヶ月が過ぎた。1年間はがむしゃらにやっていたが、去年の3月の終わり、単位数を見て落ち込んでいる少年を見て説得してしまった。その時は彼は泣いていたが、結局納得したのは俺だったのだろう。と早川の源に言われ、その通りだと思った。
 3年の前期は週4の実験(隔週ではあるが)があった。当然のごとくレポートの襲撃である。何故か俺は気合いが入っていた。これがうちの大学の、うちの学科の山となることを感じていたからだ。俺はこの山に対し正面から登ってやろうと決意していた。夜中まで考察を書き、2、3時間寝て、朝刊を配り、また寝て、学校へ行き、行かないときも図書館で書き、夕刊は商店街を配るには遅いからと団地を配らされ、夜からまた考察を書くという作業が2日に1回続いた。決して毎日ではなかったと覚えている。先輩の実験ノートを見せてもらう。ページによって字が違う。これは逃げだと思った、やりたくなかった。友達のノートを見せてもらう。あまり大したことが書かれていない。そいつから、参考にしたといわれる研究室の先輩のノートを一緒に借りる。参考にしたのではない。まとめたのではない。丸写しというやつだ。仕事はやっていてもこの状態にまでプライドは下げたくなかった。その友達の考え方がわかってきた。
 レポートが返ってきた。グループ内で2番目ぐらいに成績がよかった。実験というのは九割が「優」をもらえる科目ではある。そして何とそれぞれ1単位だけである。しかし意気込みがはね返った俺にとっては満足であったことは言うまでもない。やりとげたあの感覚。レポートを書き終えるたびにプリンスの“サイン・オブ・ザ・タイムス”のラストの開放感を味わうのであった。この間は店の事など見向きもせず「○○は勉強している」と思われていたのだろう。この頃からす

でに店の人間と交わらない世界は知らず知らずに己から作っていたようだ。

 夏休みに入った、8月だ。この店へ来て1年という感慨が確かにあった。それと同時に鶴巻の1年間と比べてしまう事は強かった。たとえ1年目の1年、2年目の1年という形で見たとしても、それは分かりきっている。ただ忙しいだけで、大物がこの店にいない。中身が本当に何もないのだ。考え方がガキで、自分をもっていない。

 髪を切りに行った。7月の終わりだったと思う。いつも通り、同じ店は避けようと初めての店を探す。あの娘が行っていた店と知りつつ入っていった。(これは極秘である。彼女の雰囲気を感じたかったのか。)髪を切るのはうまかったと覚えているが、最後にパーマのときに固めるための熱風機(?)をかけられ、手には何か中年のオバさんの読むような芸能雑誌。1回、熱風が止み、美容師の姉ちゃんが寄ってきて、髪を触ると再びスイッチ・ON。これから15分はすぎたと思う。頭は熱いし、本はつまらない。退屈を通り過ぎ、怒りに達する頃、鏡に映ったのは何とあの娘だった。こんな偶然があるだろうか。もちろんここを選んだのは俺で、もしやは期待していなくはなかったが、こんなにピッタリとジャストミートするものだろうか。あの時なんて休みさえ分からなかったのに。俺は中学生の時以来のドキドキッを感じた。鏡の中の彼女は相変わらずだった。グリーンの濃い色のTシャツというか、タンクトップっぽいものを着ていて、彼女もすぐに俺に気が付いた。俺はどうしていいのか一瞬悩み、驚きながらデヘデヘとにやけ笑った。品のない照れ笑いだったと思う。彼女も困った感じはあったが答えるような目で笑ってくれた。「これは運命だ!」と思ったのは、俺のいつものパターンだろうか。金を払うとき見たシャンプーの中の彼女の下半身、特に足首を見て、もったいないなあとか、俺が重なったことがあるのかとか、何かいろいろとあの晩のことと一緒に頭に浮かべ、変な気持ちであった。しかし、何だかんだ言ってもウキウキしていた。美容院の下でずっと待とうかとも考えたが、何故か分からないが、電話にしようと決めていた。

高橋へ #1

 きている! 何ヶ月ぶりか、いや書いたとき以来恥ずかしくて読めなかった文章を今読んでしまった。あの頃よりは自分としてある程度、落ち着いている。それは分かっている。そして今、多少よっていることも分かっている。しかし、いつもとは違う気がする。
 今、清水班の忘年会から帰って来たばかりだ。今日、朝刊のとき、1つ決めた事がある。あと1年、がんばってやってしまおうと思うのがあるのである。これは、もう理屈うんぬんを越えた所のものだと思っている。

 あれから(前の文章)から1つの区切りは過ぎている。前の文では書かれていない(おそらく途中で止めた、飽きた、(書けなかった))などもあるだろうが、あの文を書いた人間としては完成されていない事が、作者にはとても痛い程に分かる気がする。この夏は、私自身にとってどちらかといえば、たいへんHeaveyなものであった。みんな(店)とコミュニケートができないのである。これは周りが気を使った事もあると思われるが、レポートが終わってからも同じであった。みんなとは違っていた。まして今年入ってきた連中(1年生)に対しても。そこで俺の取った事は前回成功した(前の文章にも含まれる)、

極端に言って説教パターンである。何かちがっている感覚も含め、巧くやったと思っていたかも知れない。
 鶴巻の先輩の家、長の(すわ)へ行った。みんなとは違う自分を感じていて、別の世界へ飛び込みたかった。学校の事でもいろいろ問題が先にあった。赤ちょうちんで話して相談の感覚を浮べていたのだろうか。行った。「違う」「こんな田舎に来たのではない」「違う!」はっきり言って団体的田舎なのだ。

 さめてるけど「美○子好きだあ」ていうー!! 本○美○子 いや、この前に宮下に久しぶりに会う。考えがあわないのでお互いびっくりする。ちょうど1年だなあー
 今を書こう。 高橋だと思う。あの(子)、あの(人)、んー、彼は中和剤だ。
 彼は彼で俺の姿を見て考えていたのだと思う。つっかかる俺に正面からつっかかり向かっていったと思っている。感謝する。しかし、俺とは違う人間なのだと思う。決して嫌うわけではないし、それは本人にもわかんねえ。だからこそ。気にする。人間が違うと思う。ムリに俺につくべきではない。聞けばよいと思う。それで考える君を、から。
 ありがとう。

高橋へ #2

 前のページを書いたのは12/27? かな? 12月最後の日曜日。和よしで飲んで帰って、飲んで書いたものだ。
 ちゃんと次の日はAM4:00あとに遅刻している(ちなみに俺の4:00は遅刻なの!!)酔っていたのだと思う。君の行動には感謝している。
 以前を感じて元通りになれたのは君のおかげである。アリガトウ! しかし君は先に書いているように俺のパターンではないハズだと思う。君は以前「飲み屋ではなく、喫茶店をやりたい」と俺に言った事を想い出す。君は飲み屋じゃないんだ。これは決定的な事柄なん

だ!! その性格を今、捨てるのは絶対もったいない。取りもどさないと今後、失敗するはず。恐らく俺はこれを読ませるときが来ると思うが、そのときの俺が一段と大きくなっている事を見届けてくれ。俺は将来、歌手になるんで言ってるんだけど、ウー 暗国地帯←別名、不安←非常にくらくなってる自分を考えている
(遺書を書いてる気分)←これをなぞる自分を想像してこわくなる。←ばかやろー
俺は性常さ←馬鹿が書けない。性と正をかけて、いきがってると思って満足している自分がこわい。

除夜の鐘

 今日は大晦日だ。この日にウイスキーを飲んで、こんな文章(と呼べるものではない!)を書いていると考えると、この表現方法を一つの自分のパターン、手段としてしまったようだ。今後、ずっと続ける気がして、ゾッとする。思らくやるのだろう。 さて、今年を振り返ろう!
 この前から感じていたが、20歳になってから周りがしかけてきているようだ。いい年か、悪い年かと聞かれたら、まだ長い眼で振り返り、プラスになっていると思われるので、良い年だったと答えると思うが、その時、その時、またはその場での自分は本当に(まただよな)Hevey だったと思う。
 本当につらかった。去年(この年はつらいとは思ってないが)の1年のつらさとまた違うのである。小嶋の店からの2ヶ月、そして海老名のあのときとは内容が違うのである。ふと、ポリスの1stと2ndの、あの感覚を連想してしまう。2回目では、もっと強く内面を試されるのである。
 あれ以来、やはり自分で考えているのだろう。どれだけ完璧な男がいようとも、異常な世間の中ではそれは異端なのである。これではあまりにも飛やくしているが、これである。たとえ周りがおかしいと思い、自分の考えを貫こうとも、自分の異端も知らなければならないのである。私の尊敬する人々は、それを知りつつも、それを貫いている

のである。ぐれるよな。
 でも、俺はこの12月にいろいろ救われた。本当に良かった。久しぶりさ。考えたね。やはり充実を得るにはある程度、本当に基本のだけど、普通の生活ができる程の財力は必要だね。本当それだけで、ある所までは気持ちが救われるんだから。
 どんどん過速度的に内面にちょう発してくる世間がある。逃げずに立ち向かっていきたいと思う。恐ろしいほどつらいのだろう。見ろ「スクラップ・ストーリーズ」を出したときと、あの神宮(いろいろあるなあ(俺だよ))のあの差。俺にもくるのだろう。小説家たちは考えすぎ自殺というとんでもない表現をとる。親父は、ぼける。つらい。しかし、走りきってしまえばよいのだと、鐘が聞こえず、バイクの音が鳴り響く。明日は久しぶりに親に会う。どういう顔を見せようか。俺はもう大人の顔にしなければいけない。あたり前だが、これはムズカシイ。あと1年、ガンバロウ。40万で映画をとることを決めてしまったのだ。女の周期もあと1年。いくらバイトでガンバロウともムリだと悟った。あと1年だ。あと1年。本当にツライのだと思う。SION、窓を開けると聞こえるはずだ!! 聞こえねえゾー

 YOKOHAMA  俺の存在を知ら示す!  「自分だけの存在」

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