行って来ました! フジ・ロック・フェスティバル! もう本当に素晴らしい! 来年からは5万近くの予算を払ってでも、3日間行こうかな! これが毎年の決まり文句である!
ビール片手の野外ライブが気持ち良いという大前提を除いたとしても、予想外の全然知らないバンドに出会って感激してしまう喜びや、どのステージを観ようかと計画を立てる時の期待と興奮。本当に様々な喜びが待ち受けてくれている。
タイラーメンに、多種のカレー…。ワールド屋台での皆の笑顔を眺めながらの食べ歩きに、山々の景色、灼熱の日差し、木陰での転寝に、小川での水遊び、夕暮れ赤トンボに、夜の涼しさ/寒さ! ゴミや煙草マナーは勿論で、懐かしい友人の再会にも似た新たな出会い等々…、もう本当に語り尽くせない程の魅力が、フジ・ロック・フェスには詰まっている! それは、どれもこれもフェスならではの醍醐味である。想い出すだけでゾクゾクしてくる! 滅茶苦茶楽しくなってくるのだ!
日本には“フェスティバル”は存在しなかった。ホールやライブハウスで行われる単独アーティストの“コンサート”がそのすべてで、“フェスティバル”という楽しみ方自体、日本にはなかったのだ。フジ・ロック・フェスティバル。それはもう画期的な楽しみ方を我々に提示してくれた革命的なイベントなのである。
一年目の天神山の挫折。二年目の不完全燃焼の豊洲。そして感動的に辿り付いた三年目の苗場! 日本に良くぞここまで“フェスティバル”を根付かせてくれた。感謝感激雨霰だ。もう偉い! スマッシュ! そして参加してる俺達も滅茶苦茶偉い! ボランティアの方々は偉過ぎる!
ここまでの道程を振り返ると、何かあまりにも美くしくて、無性に切なくなってくる。何故だか涙さえこぼれそうな感慨に耽るのである。自己責任によるあの自由な空間がいつまでも続いてくれることを切に願うし、当然参加し続けて行くのである!
■1997.07.26(SAT) 山梨富士天神山
台風直撃。伝説の天神山である。生死の狭間を漂う。本当に死ぬかと思った。
駐車場へ辿り着く迄が大変だった。車は全然前には進まない。やっとの思いで辿り付くと、今度は会場まで運んでくれるシャトルバス乗り場には蟻のような客達が永遠に群がっていた。ここで素直に待ってたら、会場入りは昼過ぎになってしまう。
一緒に行った○内の土地の利を活かして、俺達は駐車場を出て移動し、会場の麓まで車を走らせ駐車した。断っておくが、あの山道には停めていない!
ペットボトルに入れたワインを飲みながら登ったな、あの山道。で、登りながら早くもポンチョを着始めたよな。台風は刻々と近付いている。
で、この山道が問題だったのだ。シャトルバスは勿論のこと、アーティストのトラックもこの道でしか会場入りが出来ない。只でさえ狭い道なのに、路肩は路上駐車する車で溢れ(そんなでもないけどさ…)、上り下りの車が擦れ違う度に、時間が掛かってしまう。
まあ俺達は歩いて登って行ったのだ。会場入りする迄に、こんなに体力を使うとは思ってもいなかった。
既にワインは飲み終えていた。俺達はやっと会場へ着いた。既に演奏は始まっていた。俺は普通のコンサートの意識で前へ前へと進んで行った。既にそこには芝生など存在せず、富士の赤土が泥沼と化していたのだ。その泥沼の中に靴を始め、様々なゴミ達が埋蔵されていたのだ。
数バンド、そんな状態の中、盛り上がっていった。で、徐々に人が多くなっていることに気が付いた。俺達が到着したのは、それでも明らかに早かったのだ。で、新たに到着した人達も、俺同様、前へ前へと進んで行く。そのぬかるんだ泥沼の中での押される状況。自分を守る事だけで、かなりの体力を消耗した。
モッシュなんかするなよ、こんな状態で! 実際、客達は皆、殺気立っていた。俺も肩を捕まれ怒鳴り、隣の人が仲裁してくれた。落ち着け! 落ち着け! 本当に危険だった。会場全体が殺伐とした空気で覆われていた。
女の子達は、どんどん後ろへと下がっていった。下がれれば良い方で、押されて潰されてしまい、身動きの取れなくなった女の子達も沢山居た。心ある者は勿論救った。が、その状況打破の叫びがまた、新たな混乱を誘発した。
演奏の合間にステージから何度も警告が発せられた。「このままの状態では中止せざる得ない!」結局、何にも変わらなかった。
それは地獄であった。時間が経つにつれ、雨も強くなり、風も出てきた。台風なのである。そして山なのである。実際騒がなければ、寒さに負けてしまうのだ。俺達はあらゆる対策に無防備過ぎたのだ。もう軽装過ぎたのだ。
伝説のレイジは観ていない。強く降り続く雨は暴走したオーディエンスの熱気で湯気と化し、それがステージ前を覆って、後ろからでは全く見えなかったのである。
到着早々に飛ばしてしまった俺は、その頃はもうとっくに疲れ果てていた。後は雨に打たれるだけ。泥にまみれるだけであった。
「タバコ貰える?」と声を掛けてきた奴が居た。残り少ないタバコをあげた。お礼に梅酒を飲ませてくれた。滅茶苦茶旨かった!
何故かウエットスーツを着てた外人も居たな。羨ましかったな。
会場では毛布を貸し出していた。みんなそれを頭からかぶっている。不気味だった。緊急に開放した避難所も大変だったようである。
もう、その場しのぎのポンチョ如きでは、雨は防げなかった。雨はパンツの奥にまで染み渡り、とにかくガタガタガタガタと震えていた。台風である。山である。もう極寒なのだ。
トリのレッチリに感動した。世間での評判はイマイチのライブなのだが、名前こそ知っていたが、初めて聴いたその音に俺は参ってしまった。最後の力を振り絞って、そのバネのようなリズムに酔いしれた。もうどうにでもなれ!
風と雨に揺れるステージが予定より早く終了。こうしてフジ・ロックの1日目が終了した。
その終了時間にも驚いた。10時ぐらいだったのかな? そんな発想はホール・レンタルの今迄のコンサートでは有り得なかったことなのだ。まあ嬉しいような、悲しいような、もうどうにも身動きが取れる筈のない時間帯だった。
そう言えば、セカンド・ステージへは行かなかったな。そんな体力無かったし、そんな発想も全然浮かばなかった。
演奏終了後がまた大変だった。既に会場出口にはシャトルバスに乗ろうとする人達が溢れ返っていたのだ。ここでも暴動のような罵声が各地で飛び交っていた。どう考えても俺達の徒歩は正解だった。だけど帰りの下りの山道は疲れ果てていて、一言も口を聞けなかったよな。
やっと麓に辿り着くと、俺達は公園の水道で靴を洗った。洗っても洗っても、赤い土は全然取れなかった。
近くにあった焼き鳥屋へと入った。その店の娘さんも参加したとのことで、おかみさんは優しく汚ない俺達を迎えてくれた。アレ? 主人だったっけ? 良く覚えてないや…。確か茶漬けとかを食べたんだったよな。ビショビショの札で払ったんだよな。途中、その店の娘さんも無表情、泥だらけで無事生還して来た。
で、続けて奴が入って来たんだ! 突然扉が開いたと思ったら、また新たな遭難者!「お願いです! 助けて下さい!」。勿論そいつも参加者で、彼女を連れているにも関わらず、「これから歩いて宿を探すんです!」と必死で俺達に訴えていた。で、「車で一緒に宿を探してくれないか?」と。一段落していた俺は「いくら払う?」って冗談で聞いたら、「望まれるだけ支払います!」って答えやがった! なあ、貰っとけば良かったろ、○内!
そのカップルを乗せて、見た景色は壮絶であった。
闇夜の中、毛布を背負って、皆ゆっくりと歩いているのだ。そのライトで白く浮かび上がった亡霊/毛布達は、不規則なバラバラの距離で、永遠に暗闇の中に浮かんでいたのだ。それはまるで、樹海からの使者のようであった。
みんな、生きているかあ!!??
翌日は快晴だった。俺達は遊びに行こうと既に車の中に居た。初めからチケットは買っていなかったのだが、2日目中止の情報がどこからか入ってきた。「来年はあるのかな?」「もしスウィート75でも来たら、何だかんだ行っちゃうんだろうなあ…」「ハハッ! そうなのかもな…」
とにかく様々な問題を抱えてスタートした1年目なのであった。
■1998.08.01(SAT) 東京豊洲
と、露呈したのだ、1年目が。諸々の問題を!
で、その翌年。『天神山開催禁止令』が発動された!(現在も?)
管理された東京での開催である。1日目参加。後ろで休むことを学んだ。
馬鹿なマスコミが日射病とか言って煽ったな! 煽るなら去年ヤレ! 去年!! 絶対、死人出てるぞ!(とか書くもんじゃないけどさ…。本当…、去年は…)
ここでも会場迄、歩かされたよな。
コステロ観たな。キヨシも観たな。ソニック・ユースだろ、ガービッジだろ。
そうそう、トイレへ行くのが楽しかったな。海が見れて。
暗くなってきてから、急に会場の広さを感じたな。
懐かしい人にバッタリ会ったんだよ。ビョークの時かな?ベックの時かな?
この日も前日の雨で少しぬかるんでいたけど、とにかく“晴れ”ってのが良かったよな!
■1999.07.30(FRI) 新潟苗場
天気にも恵まれ、本当に良かった! 感動であった!
この年より3日間の開催になったのに初日1日目だけ参加。悲しい…!
苗場。また山奥に戻って本来のフェスにする目論見。ハマッタ、ハマッタ!
真剣に観たのはレイジだけ。
あとは飯食ったり、酒飲んだり、小川入ったり、寝てたり…、それが本当に良かった!
HPで映っていた3日間終了時での会場のゴミの無さ(!)の画像は、本当観てて泣きそうになった。
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ゴミについては別途書く!
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会場までの渋滞もほとんど無かった。
その他にも改善されていることが沢山あった。
そこは人類が発明した理想の楽園なのであった。砂埃を除いて…。
結論。客の方もフェスというイベントに慣れ親しんできている。
■2000.07.28(FRI) 新潟苗場
1日目参加。雨であった。
目的のブランキーのラスト・ライブでのこと。
前に居る女の子、背が届かない為、必死でステージを覗き込もうとジャンプしている。後ろに居た俺は、その健気な姿に心を打たれ、少しでもステージを見せてあげたいと感じて、短い時間だったけれど、高く彼女を持ち上げた。思いの他、体力も必要だったし、彼女にとっては短かい時間だったのかも知れないけれど、俺は今でもとても良いことをしたと思っている。
ライブも盛り上がって来て、相変わらず俺の目の前にはステージを必死で覗き込もうとしている女の子。そうだよな、この子もきっと、この時期にブランキーの解散ライブを体験して、一生の想い出にするんだろうな。俺も今よりもっと切実に強くロックを渇望してたよ。そんな感慨に耽ってしまった俺は、彼女を再びステージが見えるように高く持ち上げた。
次の瞬間。周りのオーディエンス達も、そんな彼女を暖かく迎え入れたのか、一斉に皆で彼女を高く持ち上げることに協力してくれた。前に居る人達の頭の上にまで持ち上げれた彼女は、そのまま彼等達にも協力されて、す〜っとステージの方へと流されて行った。
その流され始める瞬間に気付いたことなんだけど…。
ゴメンなさい…、あなたはさっきの子じゃない。別人です。
今でもフジ・ロックには行かれてますか? ちゃんと強く生きていますか?
後日、WOWOWを観る。雨は1日目だけ。ショックだった。晴れ渡る2、3日目! 昨年同様の快晴で、あの心地良さが漂っていた。 コレだよ、コレ! 来年は絶対に泊まるぞ!
■2001.07.29(SAT)/30(SUN) 新潟苗場
2、3日目参加。初のキャンプである。最高だった!
年々酔っ払い度の増している俺個人の今年のベスト・アクトは、Dry&Heavy、TOOL、Patti Smith!
Alec Empireも発見だったし、十数年ぶりに観たSIONも良かった! UAの時、花田を発見! 何だ、ルースターズ復活出来るじゃん! なんてことを密かに考える。
Ron Sexsmithはラストしか観れなかったけど、相変わらずファンの拍手が気持ち良かった! Ani DiFrancoも、電撃ネットワークも、New Orderも、Southも、Echo & The Bunnymenも、Wilko Johnsonも、Brian Enoも勿論観たかったけど、体力(年齢?)/体調(アルコール?)の関係で、残念だけどまた次回!
NEIL YOUNG、EMINEMも勿論良かった! 特にEMINEMのバランスが個人的にはとても面白くて、D12を含めて本人達の顔/方向性が見えたし、TOOLの後っていうのが、滅茶苦茶効果的だった気がする。
しかし、何でFUJI ROCKはいつもあんなに気持ち良く爆睡出来てしまうんだろう? 眠るのも幸せなんだけど、年々お目当てのバンドの時間帯に寝過ごしてしまうことが多くなって、嬉しいような、悲しいような…。いやあ、本当相変わらず気持ち良い!
お疲れ様でした! 無事戻られたようで何よりです。翌日もこっちはフジ・ロックらしい最高の展開でした! もう社会には戻れない…。本当、沖縄感動状態…。まだ興奮してて、ぼうっとしています。加えて今日、顔が全面的に脱皮しました。
テントありがとうね! 池田さんと2人、69で寝ました! 気温のこと考えると、本当寝袋だけでは危険だった。助かりました! ありがとう! 感謝! 感謝!
あの後、駐車場へ戻って荷物を用意したりして、正直、夜の設置迄は辛かったけど(特にあの距離!)、テント、本当に良かったな。素晴らしかった!
俺だけ朝早くに目覚めてしまったんだけど、あの朝の景色というか空気に感動! 一人、冷水シャワーを浴びて、アイスクリームを食べて、また元気になっていった次第です! もう堪らない至高の体験でした! 俺はこれからアウトドア派として生きるぜ!
結局、2日間通しての感想は、1日の疲れが単純に倍になるということ。28日に俺がダウンしてしまったように、翌日は池田さんの方が辛かったみたいなんだけど、翌日の俺はもうハイテンション! はしゃいでしまったんだな!
その日は前半のんびりと盛り上がって、後半、残ったの力を振り絞って盛り上がって、最後のフジ・ロック終了のアナウンスを聞いてたら、何か凄え感動して切なくなって、また全然知らないバンドで滅茶苦茶踊っちゃって、後夜祭迄、馬鹿にみたい騒いでしまって、疲れて、酔いつぶれて、芝生で寝て、池田さんに起こされて、小便行きたくなって、急いだんだけど間に合わなくて、2回も漏らしちゃったよ! ハッハッハッ!
疲れ切っていると、尿意って自分の判断では制御出来るものではないな! 大丈夫だよ、テントは汚してないから! 駐車場へ戻って着替えてから、結局外で寝袋だけで寝ちゃった、その日は!
本当、最高だった! WOWOWにも映るはずだしね! 来年からは全日程で参加予定! 勿論キャンプ! 本当、良かったあ!
そっちの苗場温泉はどうだった? 俺達も月曜の帰りに寄ってみよう、とは話してたんだけど、もう冷水シャワーがヒットしてしまったので行きませんでした。
昨日も今日も余韻に浸ってて、ネットを覗いたり、書き込んだり。きっと、後一週間は混んでいると思うけど、覗いてみな! さっき今年分をすべて見終わって、1年目を再確認してた。本当、良くここまで来たよ! 感動したな! 何かまたあの台風も経験したくなってきたな! 贅沢なのは判ってるけど…、俺はアウトドア派だゼ!
一緒に来てた会社のお姉ちゃん方にもヨロシクお伝え下さい!
テントを返すのは今度会った時でいいのかな?
もし急ぎなら伝えて下さい。で、アレって洗ったりするの?
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来年の宿題テキスト
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■2002.07.26(FRI)/27(SAT)/28(SUN) 新潟苗場
楽しみである!